「北薩広域行政事務組合」最終処分場建設工事
出水市野田町で行われている最終処分場埋立地建設工事を2019年5月と12月に撮影した。
「北薩広域行政事務組合(阿久根市・出水市・長島町)」では、現在使用しているゴミ処理場の老朽化が進み、最終処分場の容量もひっ迫していることから、現在出水市野田町に新たなゴミ処理場や最終処分場を建設している。
南生建設の担当は「最終処分場」の建設で、この現場ではほかに他業者が施工するゴミ処理場や水処理施設などの工事も同時進行で行われている。なお、最終処分場とは、ゴミ処理場から出た焼却灰や不燃残渣を埋め立てるための施設だ。
「ゴミ処理場・最終処分場・浸出水水処理施設」など工事全体に関して詳しくは↓こちらをご覧ください。
http://hokusatukouiki.jp/new-const/new-const.html
この投稿では、2度の撮影写真を通して、現場がどのように変わったか見てもらえばと思う。
■1回目の撮影(2019年5月)
南生建設の工事は2018年6月から始まっており、私が最初に訪れた時には既に最終処分場の基礎工事は終わり、側溝を作ったり遮水シートや保護マットを張る作業を行っていた。
こちらの最終処分場の面積は8,600㎡。埋立容積は45,247㎥となる。
最初訪れた時はまだ遮水シートの施工などをしていた。
この最終処分場は地中に水がしみこまないよう遮水シートを2重に張り、その上にシートが傷つかないよう保護マットを張っている。
現場監督の話では「遮水が徹底されていないと環境に影響が出てしまうため、遮水作業をとても慎重に行った」とのこと。
側溝の検品作業と、地固め。
俯瞰写真。
■2回目の撮影(2019年12月)
2回目の撮影は、数日後に最終検査があり「ほぼ完成」というタイミングとなった。
砂利が敷いてある所には水を逃がす設備があり、最終処分場の隣にはその水を浄化する施設が作られている。なお、砂利から出ている黒い管はガスを逃がすためのもの。
現場の全体写真。
最終処分場の手前にあるのが、最終処分場から出た水を浄化する浸出水水処理施設(別会社施工)。
奥で建設しているのは、別会社が担当するゴミ処理施設(令和3年度竣工予定)。
最終処分場は令和2年4月度より埋立処分を開始予定。
今回の現場は、私が訪れたタイミングでは既に大規模な土木工事は済んでいたため比較的静かな印象を受けたが、他業者も同時に工事を進めていたため現場入口は大型重機がしきりに出入りしていた。入口となる道も狭く、土木工事の最盛期は作業の調整も大変だったのではないだろうか。
施設が使われるのはまだ先のことではあるが、この一帯の工事全体、事故無く無事に終わって欲しいと願う。
現場位置