島民の命を預かる「喜界徳洲会病院」新築工事

今回は鹿児島市から南に約380km離れた喜界島で「喜界徳洲会病院」の新築工事現場を訪れました。この現場は竹山建設・南生建設のJVとして工事を進めています。


■島で唯一の病院「喜界徳洲会病院」

喜界島。
鹿児島県外の方にはあまり馴染みがないかもしれませんが、喜界島は鹿児島空港から飛行機で70分の位置(奄美大島から東に25km)にある島囲約50km、島民6500人が暮らす島です。
島内にはたくさんのサトウキビ畑があり、サトウキビから作られる黒糖とそれを使った黒糖焼酎などが有名です。珍しいところでは、島ならではの「地下ダム」の見学施設なんかもあります。

喜界徳洲会病院はその喜界島で1991年に開院。島で唯一の病院です。
開院から30年経ち、海から近いこともあり塩害による設備の老朽化が目立ってきたため施設の更新に至ったそうです。



■新病院建設現場

建設中の病院(2024年4月)


病院は高層にすると台風の被害を受けやすいこともあり3階建てに。
敷地面積は約1万6370㎡、建築面積は約3960㎡、延床面積は約8740㎡。
立地はこれまでより1kmほど内陸の「津波や塩害の心配がない場所」が選ばれたそうです。
また、建物の各所に奄美群島の伝統工芸「大島紬」をモチーフにしたデザインを取り入れています。



この現場で働くみなさま

工事を行うにあたり島の職人さんだけでは人手が足りないため、島外や遠くは県外からもたくさんの職人さんが集まっているそうです。



病院の完成予定は今年10月末。
これから台風の季節が到来し、作業が思うように進まないこともあるかと思いますが、作業をされる方々どうかご安全に。



現場の場所


施工管理:竹山建設南生建設
写真・文:小島健一

PHOTO LIBRARY現場レポート by小島健一
見学家小島健一が訪れた、鹿児島県の建設会社「南生建設」の手掛ける現場のレポートです。月に1度くらいの頻度で更新予定。