閑静な住宅地に築く鹿児島市営「大明丘住宅16号棟」
今回訪れたのは、桜島も良く見える鹿児島市大明丘の市営団地の新築工事現場です。
市営「大明丘住宅」は平成20年から順次建て替えが行われており、現在15号棟まで建て替えが完了。
最後の16号棟(地上5階建て鉄筋コンクリート造)を南生建設が担当しています。
この現場は写真を見ていただくとわかる通り、まわりを住宅地に囲まれています。
そして、大明丘ではこれまで10年以上団地の建て替え工事が続いているため、なにより近くに住んでいる方々を一番に考え工事を行っているそうです。
「閑静な住宅が立ち並ぶこの場所で、私たちが工事中いい加減なことをすると、後からここに住む方々の印象も悪くなってしまう。それだけは絶対に避けなければいけない。だからこそ、私たちは丁寧な仕事を心掛け、地域に住む方たちとのコミュニケーションも大切にしています。」と尾立所長は語ってくれました。
■環境を考慮し地域に密着した工事
この現場で具体的にどのようなことをしているのか、いくつかご紹介します。
囲いの工夫
囲いには電光掲示板が設置され、一週間分の工事予定や工事の進捗、新型コロナウイルス対策など「今、現場では何を行っているのか」を表示していました。
また、囲いもところどころメッシュ加工されて中の工事をいつでも見られるようになっています。
メッシュ加工でない場所にはイラストシールが貼られ、殺風景な壁面を柔らかい印象にしていました。
騒音や振動の基準値(左)と測定器(右)
5階建ての大きな建物を建てるわけですから当然建機も使います。
大きな音や振動が出てしまうと周囲に住む方々にストレスを与えてしまうため、工事中は常に騒音と振動を計測し、万が一規定値を超えてしまうと赤色灯で知らせるようになっていました。
出入りする車両のタイヤ清掃
この現場は粘土質の土が多く、タイヤに土がついたまま外にでてしまうと近隣の道路を汚す可能性があります。そのため、現場を出入りする車は必ず土を落としてから道路に出るそうです。
地域清掃
この現場では、毎月、現場で働く人全員で地域の清掃をしているそうです。
「地域の方々には日頃工事にご協力いただいているので、私たちも少しでも恩返しをしたいと思っています。」と尾立所長は話してくれました。
■この現場で働くみなさま
この現場では現場代理人として南生建設入社3年目の篠原知香さんが働いています(以前、吉田寿康園の工事でも撮影させていただきました)。
先日公開した「鹿児島ユナイテッドFC練習拠点整備」の現場でも女性技術者が働いていましたが、南生建設では厚生労働大臣が定める「えるぼし(女性活躍推進企業認定)」企業として女性が活躍できる環境を整えているそうです。
■「えるぼし」とは
少し話が脱線しますが、「えるぼし」をご説明します。
「えるぼし認定」とは、女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(以下、「女性活躍推進法」)に基づき、一定基準を満たし、女性の活躍促進に関する状況などが優良な企業を認定する制度です。
引用元:女性活躍推進企業認定「えるぼし・プラチナえるぼし認定」 | しょくばらぼ(職場情報総合サイト)
その基準とは以下の通り。南生建設は5つの基準をすべて満たし、3段階中3段階目として認定されています。
引用元:厚生労働省:女性活躍推進法特集ページ(えるぼし認定・プラチナえるぼし認定)より
えるぼし認定企業としての南生建設の実績や行動計画は
「女性の活躍推進企業データベース(南生建設)」 にて詳細を確認できます。
話は戻りまして、前出の篠原さんは「南生建設は真剣に意見をすればきちんと話を聞いてくれます。今この現場に女性は私ひとりしか居ないけれど更衣室がついた専用トイレも整備していただいて快適です。現場の人間関係も良く毎日楽しく働いています。」と嬉しそうに話してくれました。
篠原さんが話していた女性専用の快適トイレ(左)
ちなみに男性用の快適トイレも用意されていました(右)
このように南生建設では、現場で男女ともに働きやすい環境を整えているそうです。
鹿児島で土木を仕事にしたい方は南生建設を選んでみるのはいかがでしょうか?
現場に配属されたらたぶん私が撮影に行きます!(笑)
今回はまだ工事が序盤ということもあり、現場や南生建設の取り組みを中心にご紹介しました。
16号棟の完成予定は来年2月。建物本体を作る工事はまさにこれから!
完成前にこちらの現場がどうなったのか改めて取材したいと思います。
今回の現場位置