鹿児島県立鹿児島南特別支援学校のできるまで-その1
今回は鹿児島市西谷山2丁目で行われている「鹿児島県立鹿児島南特別支援学校」の新設工事をご紹介します。
この工事は、現在鹿児島市南部地域の知的障害と肢体不自由な子ども(小学部、中学部)の教育を行っている「桜丘養護学校」を移転するため、令和3年3月から行われおり、完成予定は令和5年1月末。南生建設を含む3社のJVで施工しています。
■工事の背景
「桜丘養護学校」は現在手狭になっており、生徒は用途外の教室で勉強をすることもあるそうです。また高等部が設置されておらず、生徒は中学部卒業後は市内にあるほかの特別支援学校へ進学しています。
そこで「小中高一貫教育」ができ、生徒がのびのびと学生生活を送れるようにと、この鹿児島県立鹿児島南特別支援学校が作れらることになりました。
■鹿児島県立鹿児島南特別支援学校について
建物の延べ面積は 1万6556㎡。「桜丘養護学校」と比べ約3倍
建物規模は南生建設が担当する管理・特別教室棟がRC一部W造2階建4602㎡。小学部棟RC一部W造2階建4369 ㎡(他JV) 。中学・高等部棟RC一部W造2階建 3762㎡ (他JV) 。普通教室は75教室で児童数は252人(18年 度推計値)となるそうです。
パース(計画モデル)を見ていただくとわかるとおり、この建物は木が多めに使われており、屋内には温水プールや運動場なども作られるそうです。
■現場の様子
この現場は2021年8月、11月、2022年4月と3回訪れました。
順番に現場の様子をお伝えします。
・2021年8月
私が訪れたのは空撮から数日後。まだ1階の基礎などを作っていました。
・2021年11月
ずいぶんと建物ができていました。
こちらは現場所長の加藤さんが撮影していた現場のタイムラプスです。
現場が徐々にできあがっていくのがわかります。
・2022年4月
躯体はほぼできあがり、内部の工事をしていました。
個人的にはこのコンクリート打ちっぱなしのがらんとした空間も好きです。
内装工事を経て仕上がり時にどんな空間に生まれ変わるのか、それも楽しみです。
正解は「屋根裏」です。
躯体のほとんどはコンクリートですが、屋根部分は木造でできています。
屋根を木で作ることで屋根部分を軽く作れるそうです。
現場で働いていたみなさま
現場所長の加藤さんが明るい方なので、現場の雰囲気も明るくみんな楽しそうに仕事をしていたのが印象的でした。これから暑くなる時期ですが、作業頑張ってください!
今回の現場位置