海岸道路を拡幅!鹿児島10号白浜地区改良工事
今回私が訪れたのは、姶良市脇元から左手に桜島を眺めながら鹿児島市へと抜けていく、国道10号線拡幅工事の現場です。
■慢性的に渋滞する国道10号線と県道57号線の合流地点
姶良市方面から鹿児島市中心部へ行くルートは、北の山間を抜ける高速道路(九州縦貫自動車道)か、海沿いをひたすら走る国道10号を通るしかありません。高速道路を日常使いにするのは難しく、そのため朝夕の通勤時間などは国道10号線が渋滞してしまいます。
特に国道10号線と県道57号線の合流地点(脇元高架橋付近)の渋滞はすさまじく、1km以上車が列をなすことも。
■進む四車線化
そこで、現在上下1車線ずつの2車線から、上下2車線ずつの4車線にして渋滞緩和や交通安全の確保などをしようというのが今回の工事概要です。
対象区間は延長7.3km。そのうち3.9kmはすでに4車線化が終わり、現在残りの3.4kmを工事しています。
■法面(のり面)工事
私がこの現場を訪れたのは2022年8月。
その時、行っていた作業は法面工事で、モルタルの吹き付けられた法面を固定するため、ロックボルトを打ち込んでいるところでした。
実際どういう作業をしているのか動画もご覧ください。
ボルトを継ぎ足しながら打ち込んでいるのがわかります。
こうして打ち込んだボルトが法面を強固に支えるのです。
また、この現場は海に近いこともあり、工事の汚れが海に流れていかないようにフェンスが張られていました。錦江湾では魚の養殖なども行われています。そのため海を汚さないよう細心の注意を払っているそうです。
■この現場で働く南生建設のみなさま
門田耕次所長(左)を中心になごやかな雰囲気で仕事を進めていました。
姶良市と鹿児島市の交通を大きく変える国道10号線白浜拡幅。工事全体が終わるのはまだ先ですが、全線開通が待ち遠しいですね。
今回の現場位置
現場管理:南生建設
撮影・文:小島健一