鹿児島港旧南港区護岸復旧工事
今回訪れた現場は、鹿児島市宇宿にある旧南港の護岸復旧工事です。
宇宿といえば大型客船が停泊する「マリンポートかごしま」が有名ですが、今回の工事はそのすぐ近くで行われていました。
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■工事背景
現在宇宿では、鹿児島港臨港道路を鴨池まで延伸する「鴨池中央港区線」の工事が行われています。
今回の現場は元々船が停泊する港でしたが、「鴨池中央港区線」より陸側にあるため「鴨池中央港区線」の工事が進んでしまうと港として使えないばかりか、埋め立てを行うにも工事に必要な起重機船が入れなくなってしまいます。そこで、工事を円滑に行い土地を有効に活用するためにもこのタイミングで護岸を整備することになったのです。
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■実際の現場
私が現場を訪れた日(2023年9月)は土台となる方塊ブロック製作はあらかた打ち終わり、方塊ブロックを起重機船で据え付けているタイミングでした。■
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陸上の職人さんが起重機船にコンクリートの位置を伝え、海で待機する潜水士がコンクリートを押して位置の微調整を行なっていました。
なお、この日は雨が降っていましたが、みなさん雨など気にせず作業をされていました。
この現場に限らず工事は1日止まると、それだけ工期が長くなりその後の作業も諸々ズレてしまうだけでなく、関わっている人たちの人件費、借りている機材のレンタル料金など直接的な損害も生じてしまうため、台風などの大きく天候が荒れる時以外は何かしら作業を行うそうです。
なので、今回くらいの雨ならなんの問題もないとのことでした。
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なお、この現場の工事は2023年12月末で完了しました。
こちらが実際に完成した護岸になります。
「鴨池中央港区線」の工事が本格的に始まる前には護岸の内側も埋め立てられ、数年後にはこの場所も全く違った風景になるのではないでしょうか。