潮風香るサッカー練習場「鹿児島ユナイテッドFC練習拠点整備」
私が現場を訪れたのは4月上旬。その時は土工事真っ盛りといった状況でした。
今回の現場は、鹿児島中央駅から車で1時間ほど南下した喜入町にあります。
喜入町といえば、鹿児島県内の方には世界最大級の原油中継・備蓄基地があることで有名ですね。
原油備蓄基地のすぐ近く、以前は「喜入いきいきふれあい広場」として使われていた公園跡を、南生建設が今年1月からJリーグサッカーチーム「鹿児島ユナイテッドFC」の練習拠点地として整備しています。
グラウンドの広さは天然芝2面(1万6205㎡)、人工芝1面(8683㎡)。
当初の着工予定は昨年夏。しかし、新型コロナウイルスの影響で着工が遅れてしまったそうです。
完成予定は今年9月末。
工期は9か月あるものの、天然芝を養生するには3か月かかってしまうため、実質今年6月にはグラウンドを仕上げなければならないということでした。
そのため私が訪れた時は、土工事、水道工事、照明、ネット張りが同時に行われており、大変賑やかな現場でした。
地上では土工事が行われ、そのかたわらでは高所作業車が照明の設置を行っていました。
こちらはスプリンクラーで水を撒くための水道管設置。
複数の高所作業車で連携してのネット張り。想像していたよりも速く(1区画5分程度)、
作業を始めたと思ったらあっという間に数区画が貼り終わっていました。
4月22日の空撮写真
4月30日の空撮写真
現場の安楽所長から、私が訪れた後の空撮写真を送っていただきました。
起伏のあったグラウンドは平坦にならされ、敷地内はネットで囲われています。
すごいペースで工事が行われているのがわかります。
なお、左側のグラウンドが人工芝(1面)。右側のグラウンドが天然芝(2面)になります。
こちらが完成イメージ図です。
開放感のあるグラウンドで、ファンも気軽に練習風景を見学できそうですね。
完成後は地域交流や国際交流の場としても利用するそうです。楽しみです。
■この現場で働く南生建設の皆様
「芝には育成に適した時期がある。我々はそれまでに仕事を確実に終わらせなければならない。選手の皆様に気持ちのいいグラウンドを使ってもらうためにも、事故など起きないよう日々気を付けています」と安楽所長(写真左)は語ってくれました。
この現場では女性技術者の「新村さん」が活躍しています。
新村さんは「大事な仕事も任せてもらえて働きやすい現場です。他の女性技術者が増えてくれるともっと嬉しいですね」と笑顔で語ってくれました。
鹿児島ユナイテッドFCは、2014年に設立された比較的新しいサッカーチーム。
潮風の通る爽やかなグラウンドで思いっきり練習をして、今まで以上に躍進して欲しいですね。
今回の現場位置